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弁護士記事中山 篤志:その他

2026年5月11日(月)

憲法劇団ひまわり一座の2026年公演が無事に終わりました

中山 篤志

4月25日(土)、早良市民センター4階大ホールで憲法劇団ひまわり一座による公演が無事に行われました。172名の方がご来場されました。誠にありがとうございます。ひまわり一座とは、1989年(平成元年)に、弁護士を含む一般市民が、憲法をわかりやすく、楽しく伝えるために起ち上げた市民劇団です。毎年、ゴールデンウィーク(憲法記念日の前)に、オリジナルの脚本で市民劇を公演しています。

今回は星野圭弁護士の脚本による「赤と青の世界」という作品。

1945年、あの戦争の時代に生きていた「はるか」が、不思議な力で40年後の未来に飛ばされ、戦後日本の姿に出会う。そして今度は、2030年へ。戦前、戦後、そして新たな戦前・・・。3つの時代を見つめた「はるか」が最後に選ぶ道は?今、戦争と平和の境界にいるかもしれない私たちに、できることは何か?・・・という筋書きです。

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以下は、当日パンフに掲載した私の挨拶文です。

ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエルのよるガザ地区での無差別攻撃に加えて、米国のベネズエラ攻撃、米国とイスラエルによるイランへの攻撃と国際法を無視した国の振る舞いにより大勢の市民が命を失っています。

国内においても衆議院で3分の2以上を自民・維新の改憲勢力が占め、抑止力という名目で先制攻撃を可能とするミサイルが配備され、武器輸出を可能にする道筋がつけられ、国旗損壊罪やスパイ防止法案が俎上に上り、自衛隊の明文化も含めた憲法改正論議を進めるなど平和憲法の危機的状況をむかえています。

米国が劇的に短期間で変貌を遂げていることからすると、日本においても劇中で描かれている暗い時代の到来は絵空事ではないと思います。

このような情勢であるからこそ「演劇を通じて平和憲法の理念を訴える」というひまわり一座の設立の意義が発揮されるべきであり、本日のお芝居が、未来への希望の灯となる平和憲法の価値を再認識して皆様に元気になっていただきたいと願ってやみません。

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関連して・・

劇中で紹介されたように、アジア・太平洋戦争の犠牲者は日本だけでも310万人。沖縄戦では10万人、広島原爆で14万人、長崎原爆で7万4千人の市民が亡くなりました。また、1931年の満州事変から1945年の敗戦まで日本軍が加害者となったアジア各国(中国、フィリピン、マレーシア等)の犠牲者は1500万人以上に及ぶと言われています。

これら多くの尊い犠牲の上に戦争の放棄を表明する日本国憲法が支持されてきました。憲法制定から80年経ちますが、憲法9条によって、1人の戦死者も出さず、他国の外国人を殺傷していません。

この事実の重みを踏まえると、武力の行使や抑止力を紛争解決の手段とする「普通の国」という名の「戦争をする国」になるべきではないと考えます。