弁護士記事

続・AIと紙と万年筆

昨日の衆議院選挙のことを書こうと思っておりましたが、あまりにひどい結果に一気にその気を失いました。先制攻撃ができるミサイル配備や核兵器持ち込みなどの危険をどう考えて投票がなされたのでしょうか。票を集めた政権党が本当に消費税減税を可能にする財源確保(大企業などに応能負担を求める)に取り組むと思っているのでしょうか。金権政治に対する怒りはどこへいったのでしょうか。このままでは、私たち国民は政権から馬鹿にされ続けるような気がします。

 それで、選挙を離れて私もAIについて感想を述べさせていただきます。AI批判が事務所の高齢者によって続けられるというのは、単に時代についていけてないだけかも知れませんが。

 私は国民救援会の福岡県の代表をしています。2年ほど前、始めてAIを使おうとして、「救援会の新年のあいさつの起案をして」とやってみました。すると「災害の被災者の救援のためにどうしたこうした」と出てくるのです。国民救援会は冤罪や権力犯罪の被害者をはじめ、権力に差がありながら闘っている方々に味方する活動をしている団体です。とんちんかんな答えでした。

 依頼者からはありもしない判例をAIで見つけたらしく、こんな判例がありますと送られてきたこともあります。その後、いろいろとやっているうちに、「この質問には、ネット上での検索では限界があります」という答えに出くわしました。そうか、ネットが情報源なのだとようやく理解しました。

 これだけもてはやされて、大騒ぎされているのに、要はネット検索だというのは全く拍子抜けでした。また、救援会はネット世界では全く知られていなかったのですね。

 もちろんAIの、問いの意図を理解して情報を検索して活用する、整った文章でやりとりできるという能力はすごいとは思います。しかし、しょせんネット検索なのだというファクトチェックが十分でない、過去の知恵でしかない(完全にAIが人間を超えたとされる囲碁の世界でも、AIの気づかない手を人間が創造することがあります)という限界が、あまりに無視されて世の中に広がっているように思います。

 また、たいへん便利ですが、楽しくもありません。ごくたまにですが国立国会図書館で知りたいことが出ていそうな文献を検索して片っ端から閲覧することがあります。これは時間がかかりますが、なかなか面白い作業でもあります。自ら頑張っている感覚は、便利さよりも大事なのだと思うことがあります(多くの場合は便利さには負けるのですが)。

 選挙結果についても、人がネット上の過激な主張により引っ張られているという指摘もあります。万年筆や鉛筆は決して捨ててはならないと思います。

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弁護士紹介山本 一行

山本一行 弁護士

弁護士登録:1983年

石炭のじん肺訴訟にうちこんできました。その経験を生かして様々な事件に頑張りたいと思います。