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弁護士記事深堀 寿美:その他

2026年8月17日(月)

Defying Gravity

深堀 寿美

 7月末に、新しいビル(OZUビル赤坂)6階に事務所が引っ越しをしました。窓から赤坂の交差点や、北側には、荒津大橋もちょっと見えて眺めがいいです。私の知る限りでは、当事務所が「6階」という高い場所に入ったのは、これが初めてです。健康の保持増進のため、可能であればエレベータやエスカレータを使わず、代わりに階段を上り下りしようと心がけているのですが、このビルの階段は外階段で、ビジネススーツを着た女性が(非常)階段を昇降していたら、災害も多い昨今、周囲に「何か、あったか??!」と心配掛けてもいけませんので、やらないことにしました。
 引っ越しをするに際し、過去の事件で取っておいた書類のコピー類を処分しました。事件記録は、事件終了後は、きちんと整理して依頼者にお渡ししているのですが、以前は、自宅で業務をするに際し、あるいは、複数人で事件を担当する際などに、「自分用」の手控えとして、準備書面・書証の「紙」のコピーを作っていました。多忙で事件終了後もきちんとそれらが処分されずに残ってしまうことがありました。引っ越しの荷造りをするのに際し、もう必要の無いそれらコピーを大量に処分しました。今回の引っ越しを切っ掛けにまとめて処分できて、随分と身軽になることができました。
 前回ご紹介した「mints」に対しては、これまで文句しか言ってこなかったのですが、「電子的」な準備書面・書証であれば、「自分用」手控えも「紙」で持ち歩かなくてもいいですし、依頼者が希望されれば、メールに添付してささっとお届けすることも可能であることを徐々に実感してきております。その点は、「ペーパーレス」でとても便利なツールであると認めざるを得ません。何より、軽いです。
 軽い、といえば、新事務所移転に伴い、所員のスケジュールも電子的に一括して管理しようか、というシステム変更を模索中です。私は、何でもかんでも「電子化」することには、とにかく抵抗感の強い昭和の人間ではありますが、若い所員が「便利だから進めよう」というのに、頑固に拒み続けるのもなんなので、言葉通り「言われるがまま」に、スケジュールを徐々に電子化しています。すると、これまでは、仕事で気になることを思いついたら、遊びどころではなくなるため、遊びに行くときでも手放せなかった弁護士協同組合の弁護士日誌の手帳を持ち歩かなくても、スマートフォンでスケジュールを見ることができるようになりました。以前は、「手帳が私の『ダイモン』だ!(※)」と、手帳を肌身離さず持ち歩いていましたが、切り離されても平気になったのです。これまで、バックはこの手帳が入る大きさのものでないと..と思っていましたが、故に、身軽で小ぶりのバックを選ぶ自由もできました。おしゃれの幅も広がります。裁判のスケジュール入れや仕事に際には、まだ、机上でこの手帳を開いてスケジュール管理をしていますが、過日、弁護士会の会合で、出席者の次回日程調整を始めたところ、私以外は、みなさん、スマートフォンを見ておられました。余所では、スケジュール管理はスマホが主流だと、実感した次第です。
 面倒なことは、とにかく「嫌だ」と思いがちですが、引っ越しも、IT化もやればやったで、それなりにメリットも出てくるもんだ、と思いました。そうやって、今後も新しい環境を楽しんでいきたいと思います。


※ダイモンとは、「黄金の羅針盤」(フィリップ・フルマン)に登場する守護精霊です。