河西龍介 弁護士記事

2023年7月31日(月)

空き家を放置していませんか?

1 はじめに―空き家に関する法律の改正

あなたは、親から相続した家をそのまま放置したりしていませんか。
増え続ける空き家の問題に関して、管理が不十分な物件について固定資産税を減額する措置を解除することなどを盛り込んだ改正法が2023年6月に成立しました。
空き家対策としては、2015年に施行された「空家等対策の推進に関する特別措置法」(いわゆる「空家対策特別措置法」)によって、放置すると倒壊のおそれがあるなど特に危険性が高い物件を「特定空き家」に指定し、撤去や、50万円以下の過料、固定資産税の減額措置の解除などができるとされていました。
しかし、それでもなお空き家は増え続けていることから、今回の改正法によって、放置すれば「特定空き家」になるおそれのある物件も罰則を受ける対象となりました。

2 空き家を放置した場合のデメリット

空き家を放置した場合のデメリットとして、①資産価値の下落(空き家になった建物は思いのほか早く劣化します。)、②近隣住民に対する迷惑(不審火や放火のリスク、倒壊のリスク、ゴミの投棄のリスク、害虫・害獣が発生するリスク等)、③罰則の適用が挙げられます。
②の場合は、多額の損害賠償を請求されるおそれがあります。
また、③ついては、今回の改正法で、放置すれば「特定空き家」になるおそれがある物件を新たに「管理不全空き家」に指定し、状況が改善されない場合、撤去や50万円以下の過料、固定資産税の減額の措置を解除(最大6倍の固定資産税を支払うことになる場合もあります。)などの罰則を受けることになりました。すなわち、空き家を放置すると罰則を受ける可能性が大幅に上昇したことになります。
このように、空き家を放置すると、せっかくの資産が負債となる可能性があるため、適切に管理することがとても重要です。

3 空き家を発生させないために

空き家の発生原因の半分以上が相続だと言われています。
空き家問題が生じないようにするためには、遺言書を作成したり、遺言書がない相続が生じた場合には、早期に遺産分割協議を行い、建物について誰が相続するのか、どのように管理・処分をするのかを決めるなど、相続に関する手続きで対応できる部分も多くあります。
空き家問題について不安や悩みをお持ちの方は、是非一度弁護士にご相談されることをお勧めします。

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弁護士紹介河西 龍介

河西龍介 弁護士

弁護士登録:2019年

大型書店や不動産鑑定評価・補償コンサルタント会社での勤務を経て、弁護士になりました。自分の経験も活かしながら、皆様の日々の生活が少しでも楽しく豊かなものになるような活動を心がけています。